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脳と創造性:ひらめき脳のプロセスと、創造性と深い関係にあるもの

人工知能が人間を将棋で破ったり、クイズで破ったりしていますが、"創造性"は人間の方が優れているといわれています。

現在、無料オンライン学習ができるgacco(ガッコ)というサイトで茂木健一郎さんの『脳と創造性』という講座が開講されています。
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先日こちらでご紹介しました、フリースタディのひとつです。

毎週レポート課題が用意されていますが、私は期限に間に合わず提出できないので、こちらにレポートを残しておこうと思います。
今回は、第1週:創造性と人間の脳のレポートです。

  目次

創造性の概略

  • 創造性は非常に個性と結びついている
  • 創造性はネットワーク(人間関係)が深く関わっている

ひらめきの脳プロセス

  • 閃きはコントロールできない、偶然性の高いのもなので、研究することが難しい
  • 閃きは脳の回路全体が関わっている
  • 閃きは思い出すことに似ている
  • 閃きは"無から有"を生み出すものではない
  • 閃きの種(記憶、経験)は側頭連合野に蓄えられている
  • 側頭連合野に蓄えられた記憶が前頭葉に引き出されることによって創造性が生み出されている
  • 側頭連合野に記憶や経験がたくさん蓄えられている人ほど、閃きやすい
  • 「若い人ほど閃きやすい」といわれるが、脳科学では逆に「ある程度経験を積んだ人ほど閃きやすい」と認識されている

サヴァン 

  • 創造性は個性と大変深い関係がある
  • 長所と短所は表裏一体で、個性である
  • 脳科学者が注目しているのはサヴァンという人
  • サヴァンの方はコミュニケーションが苦手だが、1つのことに非常に集中して能力を発揮することが出来る
  • サヴァンの方は、オーティズム(自閉症と呼ばれる)脳の個性を持っている
  • 創造性を発揮する方は案外苦手な分野がある
  • 創造性は1つのことに集中するという、偏りが必要と考えられる
  • 脳の背外側前頭前皮質(はいがいそく ぜんとうぜんひしつ)、Dorsolateral Prefrontal cortexは、集中する時に使うリソース回路のようなところ
  • 背外側前頭前皮質筋肉と同じように、使えば鍛えることが出来る
  • ノイズ(雑音や邪魔)のある環境でも集中することで、負荷トレーニングのように集中力を鍛えることが出来る

ブルーオーシャン 

  • 創造性は社会的なものでもある
  • 社会の中の文化、人々のマインドセットに左右されてしまう
  • 創造性はブルーオーシャンに出て行く勇気が必要
  • ブルーオーシャンとは、競争相手がいない未開拓の分野のこと
  • ブルーオーシャンドーパミン物質と関係がある
  • 何かに向きあった時に、それが自分にとって嬉しいことかどうかわからない時に、それが結果として嬉しかったとすると、ドーパミンというのは非常に良く放出されるということがわかっている
  • ドーパミンを含む脳の回路は、報酬が得られるということを学んで、さらに行動する時の非常に重要な回路
  • ドーパミンは不確実性を非常に好む 

気づき(Awareness)

  • 創造性を発揮するために大切な脳の回路の1つが気づきに関わる回路
  • この気づき、Awarenessというのが実は創造性を育む上で一番大事なことであると同時にとても難しいことなんです
  • 創造性を発揮するため閃きをするためには実は今観察している現象の重要な変化に気づかなければいけない
  • オーバーフローという言葉がありまして我々の視覚、見ることの中で経験していることは我々が記憶できるものよりもはるかに多くの情報が含まれている
  • 例えば、街を歩いている際、通りを行く人だとか看板だとか道路だとか自動車だとかいろんなものが見えているはずだが、それのほとんどは記憶にも残らないし、認識すらされていない
  • 脳の中には前帯状皮質Anterior Cingulate Cortexという、注目すべきことが起こった時のアラームを出すところがある
  • この帯状皮質のアラームシグナルに気づかないことが多い
  • 特に何か1つのことに気を取られているとそれ以外のことに気づかない
  • ある意味では、閃きだとか創造性を発揮するための必要な脳回路というのは、自分自身と対話することでもある
  • 1つのことばかりに集中するとセレンディピティ、偶然の幸運をつかむということができなくなる
  • 日々の生活の中で心を柔らかく持ってひとつのことだけじゃなく周辺視野を広げてさまざまなことに心を加えることが気づきに繋がる
  • 創造性は、日々の習慣から育まれるものとも考えられる 

まとめ

  • 閃き、創造性に関する脳科学の理解はまだ発展途上
  • 実は無から有が生みだされるわけではなく、すべては連続していて素材があってそれによって生み出されるということがわかってきている
  • ただ我々が何か閃きを経験した時に実際にミューズの神様が何かを教えてくれたような、感動というような、感情の大きな動きがあることも事実
  • それがある意味では、脳にとっては最大の報酬になっているともいわれる
  • そのドーパミンなどの報酬系も、閃きの時には活動してるものと思われる
  • 創造性にはブルーオーシャンと呼ばれるような、非典型的な要素が重要
  • しかし、非典型的なものは計測が難しい
  • 数学の天才と小説の天才と化学の天才を同じ基準で評価できない、評価のしようがない
  • 非典型的な人材に向き合うということは、統一された数値化できる評価の仕方をあきらめる、ということでもある

レポート(テーマ:サヴァンsavantと個性)

創造性には、個性と大変深い結びつきがあり、サヴァンという脳の個性を持っている方を脳科学者は注目しているというお話がありました。茂木さんは、映画『レインマン』のモデルになった、キム・ピークのお名前を挙げていましたが、私がサヴァンで頭に浮かんだのは1冊の本でした。

ぼくには数字が風景に見える

ぼくには数字が風景に見える

 

少し前に話題になりましたね。

一般的な感覚からは想像できない、"数字が風景に見える"ということばですが、作者で、サヴァンであるダニエル・タメットは数字が以下のように見えると言います。

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画像は白黒ですが、実際には色がついているとのこと。
1は「パッと輝く光」、3は「緑」4は「青、内気で静か」、5は「黄色、騒々しい」6は「寂しい小さな黒い穴」。このような数字や言葉が色や手ざわりや形を持って感じられることを"共感覚"と言います。
他にも、「"ド"は緑、"レ"は青、"ミ"は紫」など、音を聴くと色が見えるという色聴も共感覚のひとつです。数字や音だけでなく、言語などにも感覚を感じたりするそうです。この共感覚の持ち主は、数字等を感覚とともに認識できるため非常に記憶力が良いと言われています。
先ほどご紹介したダニエルは円周率2万2500桁を暗唱し、15カ国語を話せるそうです。語学習得には数日あれば日常会話レベルまで到達できるとのこと。

一方、サヴァンはコミュニケーションが苦手とも言います。
ダニエルは沢山の人の前でスピーチが出来ていますが、サヴァンにとっては大変特殊なことです。

私にとっての数字は、目に見えず、無臭で、触れない、紙面上でしか存在を知ることのできない得体の知れないもの、という感じです。計算方法はいくつか知っていますが、その方法を知らないと手も足も出ない、「ちょっと近寄りがたいな」、と思っています。
ですので、数字を扱う数学者、科学者、統計学者、税理士など、数字に関する職に就かれている方は特に尊敬します。
また、ダニエルのように数字とフレンドリーな方も非常に尊敬します。

ダニエル・タメット:異なる認識の仕方 | Talk Video | TED.com

彼は、「世界はもっと豊かで広大」と話していました。彼のようなものの見方があることを知ることで、自分自身も豊かになれそうです。

参考文献 

ダニエル・タメットさんインタビュー - 英国ニュース、求人、イベント、コラム、レストラン、イギリス生活情報誌 - 英国ニュースダイジェスト

右脳の天才 サヴァン症候群の謎 | 日経サイエンス

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