IT系女子ログ

Webデザイナーのエッセイ。デザイン、コーディングで気になることをあれこれ考える。

好きなはずのデザインが苦しかった、あの頃の私へ

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デザインってなに?
どうやったら上手くなるの?
なんで私はデザインが上手じゃないの?
なんであの人はデザインできてるの?

 

ずっとずっと憧れていた、デザインを創り出す側になりたくて。がむしゃらになってつかみ取ったデザインのお仕事なのに…

いつのまにか避けてしまっていただなんて。

見ないようにしていたところを直視させられた。そこにいたのは、思い描いていたデザイナーとは全然違う、なんちゃってデザイナーの私だった

 

ハッとした。涙が出た。
「デザインが好きだって思ってたのに」

ほんとはデザインから逃げていた自分のことが情けなくって悔しくって、とにかくショックだった。

 

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webデザイナーとして働きはじめてちょうど1年になる頃、私は大きな挫折をした。自分のデザインを提出できるクオリティにまで高められなくて、上司にもディレクターさんにもクライアントさんにまで、ご迷惑をかけてしまった。

それは直視するしかない大きなことで、(あぁ、私はろくにデザインできないんやな)と思い知らされた出来事だった。

あの頃から3年がたつ。

 

今でもなんとかwebデザイナーとして働けている。今年、5年目に突入した。相変わらずデザインの基礎を勉強しているし、クオリティにまだまだ不安がある。それでも、これだけは言える。

「自分の言葉で考えることが、デザイン上達の第一歩」

 

 

デザインから逃げていたあの頃の私へ

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上達する気配がなくて、苦しくて、そんな現実が嫌で、デザインから逃げてしまっていた私。でもね、いつまでも新人ではいられない。
受け身でいることは、もう卒業しよう。

教えてもらうことだけがすべてじゃない。
何が足りないか、何が必要か、自分の頭で考えることが今、足りてないんじゃない?


「なんとなく」と言っていいのはクライアントさんだけ。
デザインするのに「なんとなく」、「とりあえず」は禁止してみよう。
そうは言っても何をどうデザインするべきか、手がかりのカケラも掴めないと、頭を抱えてしまう。痛い頭を支えながらでもいい。自分の手と足と頭で、手がかりになりそうなものを集めてみよう。

 

例えば、

  • サイトを作った結果どうなってほしいとクライアントさんは思ってる?
  • どんな目的のために作る?
  • どんな理由でどんなユーザーに向けたデザインなの?
  • 解決したい問題はなんだったの?
  • デザインを作る前と後とでは何が変わるって期待されてるの?

目的がぼんやりしていると、デザインもぼんやりする。情報が足りないと思ったんなら、まわりの人に聞いてみるもよし、自分で調べてみるもよし。工夫してみよう。できることは、もう少しありそうじゃない?

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小さくてもいい。笑っちゃってもいい。後付けになることがあってもいいと思う。
デザインする上で、その手段を選択した理由を考えること。あの手段を選択しなかった理由を考えること。

まずは自分の頭でね。

 

デザインができたら、相談するときや提出するときに、自分じゃない誰かに考えを伝えることになる。言葉で考えていないことは、相手にうまく伝えられない。「見たらわかります。」で済ましちゃうんじゃなくて、どうやったら相手にきちんと伝えられるかまで責任を持てるようになりたいよね。

良さが伝わらなかった?伝わっていないってことは、伝わる工夫ができていないってこと。デザインって良くも悪くも結果のウェイトが大きい。
そこが面白さの1つ。

 

言葉で考えるのが苦手だろうけど、デザインを橋渡しするために言語化はほんとに大切で、避けては通れないよ。
不定期でもいいので情報発信をすることに挑戦してみて。

発信をするとなると、情報収集が必要だから自分から調べるようになるし、情報は考えを広く、深くしてくれる。デザインって考える場面が本当に多くて、イメージを膨らませたり、落とし所を探ったり、情報を取捨選択したり、出来上がったものを調整していったり、要になるところで言葉が必要で、言葉で考えられることが武器になる。

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それだけじゃない。
情報発信すると情報が集まってきやすくなる。情報が来てくれるようになる

さらに、今まで避けて通れてきた意見も耳に届くようになる。けど、情報をうまく扱えるようになると強い。

 

webデザインをまる4年続けてきてて、「まだまだ勉強中ではやくプロになりたい」と私は思ってる。でもその考えはよくないって思う人もいる。

「3年以上経験して勉強中ってどうなの?」
「お金をもらってるんだから勉強中っていうのは失礼でしょ」
「プロになるまでに最低10年はかかるよ」
「仕事で練習をするのが一番の訓練だ」

いろんな意見があるのは当たり前。
どちらの考え方も間違いじゃないと思う。
違った意見があるのは当然のことなのに、自分の考えを否定されたような意見を聞いたときは、なんだか心がチクっとする。まるで悪いことしたみたいに。

でも、違ってていい。
自分と違う意見に納得したなら考えを変えたっていい。
絶対に正しい意見なんてないように、絶対に間違ってる意見なんてない。意見って主観的なものなんだから、正しいか間違ってるかなんて軸は当てはめなくていいよね。

 

自分を生きてるのは自分。
いろんな意見を聞いてチクっとするのも、誇らしくなるのも自分。
そんなのも、それ以外のこともひっくるめて、自分の頭で考えて、自分の考えを大切にしてあげてほしい。

 

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好きなんでしょ?デザイン。
それでいいじゃん。

 

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あの頃は3年たったらどれくらいに上達できるもんなんやろう、ってぼんやり悩んでた。期待もあるけど、だいたい不安だった。

3年たった今、感じていた苦手意識は薄れて、自分からデザインと向き合えていると思う。苦手な分野があることはある。けど、デザインは大好き。もっと力をつけたいなって毎日考えてる。

でも、まだまだ勉強が足りない。
時間が過ぎるのが早くて焦る。

自分の技術が足りないのはよく分かってるけど、考えてるだけじゃ追いつかない。こればっかりは、手を動かしまくるしかない。ちょっと多めに手を動かすことを積み重ねていけば、数年後は取り返せないくらいの差になる。それは、自分の宝物になる。……って信じてる。


ほんとのこと言うと、「デザインってどうやったら上手になるんだろう?」って全身で悩んでいるあの頃の私が、今となっては羨ましい。嬉しいも悲しいも感情の起伏がなだらかになってきて、いいのか悪いのか、デザインの環境に慣れてきた。
悩みまくっているあの頃の私が、今の私から見たらまぶしく見える。

だから、悩んでいることを書き残してくれて、ほんとにありがとう。こうやって振り返ることができてるのは、あの頃の私のおかげ。

 

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好きなはずのデザインが苦しかった、あの頃の私へ。デザインを続けてこられた3年後の私より。