IT系女子ログ

Webデザイナーのエッセイ。デザイン、コーディングで気になることをあれこれ考える。

webが求められる普遍性

本日、「Webアクセシビリティ道場 in 福岡」という勉強会に参加してきました。
私にとって刺激と学びが多く、興奮冷めやらないうちに記事にしています。 

その内容は、マシンリーダブルになるマークアップでの対応やaltの考え方など、webアクセシビリティについて実践的なことを学べるものでした。
実際に全盲の視覚障害がある方が、 スクリーンリーダー(音声読み上げ機能)を使ってwebサイトやサービスを利用している様子を直接見ることができたりして、普段体験できない経験が半日でできて、とても刺激になりました。

 

テーブル要素は大切なの?

勉強会の中で一番印象に残っているのは、テーブル要素に絞ってページを見て行かれている見て行かれてる様子です。

調べたい情報にたどり着くために、スクリーンリーダーでページの情報を把握していくのですが、ページの上から下まですべて読み上げていくのはとても時間がかかります。
そのため、見出しだけに絞って読み上げたり、リンクだけ読み上げたりと、“重要らしそうな”要素に絞って読みあげていき、どんな内容が書かれているページかを予測していました。その要素の1つにテーブルがあったことに驚きました。

なぜなら、テーブル組みはスクリーンリーダーだと情報の関連性がバラバラになることがあって読み取りづらい、というご意見を耳にしたことがあったからです。

 

直接質問できました

ご本人に質問できる機会があったので、テーブル要素に絞ってページを見ていたのはどうしてか尋ねると、「サイトを数ページ読み上げていった感じから、テーブルに重要そうな情報が載っていると予測できるから」とのことでした。

ただ、テーブルは情報が多くなればなるほど縦スクロールが必要で、行ったり来たりしなければならず大変な時があるとおっしゃっていたので、読みやすい訳ではなさそうでした。個人的にどんな要素だと嬉しいですかと伺うと、dldtddが嬉しいとのことでした。

 

視覚情報と音声情報の互換性

テーブルで情報提供されている状態が見やすいわけではないけれど、主要情報の一覧がテーブル組みになっているサイトは実際によく見かけます。特に市区町村の情報をすべて明記する必要のある自治体サイトなどは視覚的にわかりやすいし見慣れています。

一方、スクリーンリーダーユーザーはその構造を汲み取って、多少音声情報で把握しづらくても臨機応変に利用されているようです。できれば意識していなくても自然に情報が得られるページが理想です。情報の取得の違いがある分、簡単なことではないですが、単純明快な記述がわかりやすくなるのは、視覚情報でも音声情報でも共通しているので考えていきたいなぁと思いました。

 

webが求められる普遍性

webはもう特別じゃない

以前千貫りこさんが出演されていたAutomagicで、webは水やガソリンのような一般的に浸透した存在になりつつあるという考えにもつながるのかなぁと個人的に感じています。

以前は“Web”と表記していたものを“web”とすべて小文字で表記されているのを見かけるようになり、それからは私も意識して小文字で書いています。固有名詞から普通名詞になったという解釈で、大文字から小文字の表記になったという由来が、時代に即して柔軟に変化していると感じて好きだからです。

偶然ですが、本日のLTの「ユニバーサル(普遍的)なマークアップをしよう」というメッセージも、個人的には考えていた話題で嬉しかったし、とてもうなづきました。

webはなくてはならない存在になりつつあるということを制作する人が意識して、少し先の未来を見越して、親切な制作ができるようにしたいなと思いました。

 

文字情報と音声情報の互換性

Webアクセシビリティ道場でびっくりしたことでもう1つ、UDトークと言うアプリがあります。
リアルタイムで音声をテキスト化するスマホアプリで、驚いたのは読み取りの精度がとても高いことです。さらにテキスト化する際に漢字にルビが振られていたり、設定で自動翻訳もできたり本当に便利で、緊急通話の音声と文字の相互変換も夢じゃないかもなぁと思いました。

 

先日ニュースで見かけた話で、聴覚障害のある方が音声だけの電話を利用する代わりに、手話のやりとりをビデオ通話で行う「電話リレーサービス」というものを利用されるのですが、その電話リレーサービスが緊急通報にはまだ対応できていないそうです。
(口話メインの方は、そもそも電話リレーサービスを利用せず、メールやチャットなどで連絡をとる方もいるそうです。)

文字情報と音声情報の相互変換の精度が向上すれば、緊急通報の視覚化に少し役立つのでは、とも思いました。画像認識の精度も向上すれば、手話を認識して自動変換でテキスト化できたりする…かもしれません。

 

何より文字は最強にアクセシビリティなので、ことばをうまく扱えるようにもなりたいと思うと、ブログを書くこともアクセシビリティ修行の1つになるかも、と都合よく考えています。

 

音声入力を試してみました

この記事は、Googleドキュメントで音声入力した文章を整えて制作しました。

句読点など打てなかったりして調整は必要ですが、精度は良いと思います。
思ったことをとにかく話せば文字情報になるので、ゼロから手打ちするよりかなり楽だし、一度話すことでアウトプットしているので整理されてとても良い感じです。